2011年4月16日土曜日

ルーテシア OBD-II Bluetooth スキャナー

かなり更新をサボっていましたが、ちょっと面白そうな玩具を手に入れましたのでレポートします。 「OBD-II Bluetooth スキャナー アダプター Android/Windows対応というもので、OBD-II からの各種情報を Bluetooth 通信で PC やスマートフォンに表示させるためのアダプターです。 アマゾンのマーケットプレイスから購入しましたが、現在は在庫切れのようです (送料込みで7,660円)。 注文から3日ほどで送られて来たのは、写真と同じでアダプターと 8cm CD-ROM 1枚。 取説などは入っていませんでした。 メーカー名、生産国なども不明で怪しい匂いがプンプンです(笑)。

OBD (On-board diagnostics) とは車載式故障診断システムのことで、大気汚染防止のため、排出ガス装置に異常が発生したときドライバーに警告し、故障の診断結果をECUに記録するのが本来の目的のようで、「診断コネクター」なんて呼ばれたりします。 OBD-II ではエラーコード以外にも回転数、車速、水温、ブースト圧など各種センサーからの情報を取得可能で、ボッシュなどの専用のテスターだけでなく、PC や スマートフォンに情報を表示させることも可能です。 OBD-II はアメリカへ輸出される車には搭載が義務付けられているそうですが、アメリカに輸出していないルノー車にも OBD-II が搭載されています。


センターコンソールのハザード・スイッチの右下辺りに、写真のような穴あきのカバーが有ります。 この穴に指を突っ込んで、押し下げるような感じでカバーを開けます。


するとこのような黄色いコネクターが現れます。 これが OBD-II のコネクターです。
コネクターに OBD-II Bluetooth スキャナーを装着するとこんな感じです。 かなり出っ張りますので、この状態でカバーを閉じることは出来ません。 何れにせよここは常時電源が来ているみたいなので、使用しないときは取り外しておいたほうが良さそうです。
本体にはLEDなど一切ついていませんので、ちゃんと繋がっているのかどうか不安になりますが、この状態で通電されており、Bluetooth 通信も可能です。 エンジンをかければ、各種センサーからの情報を読み取れる状態になります。

まずは付属の CD-ROM に入っている "VitalScan" というソフトを PC にインストールしたところ、ちゃんとデータを読み込むことができました。 読み取れるデータは車速、回転数、水温、吸気温度等々。 エラーコードの読み取りもできるようです。 しかし、PC を車載してデータのログをとるなんてことはあまり考えていないので、これはこれで使えることを確認しただけにとどめました。
次に Android 端末用のアプリ "Torque" を Android マーケットからダウンロードし、Docomo の HT-03A にインストールしました。 HT-03A は Android OS のバージョンが 1.6 ですが、特に問題なく動いています。 動作は非常に遅いのですが....(泣)。 "Torque" には無料版と有料版がありますが、無料版は情報量が少ないのと、画面下部に表示される広告バナーが鬱陶しいので、有料版を購入(386円)。 有料版では各種センサー情報やエラーコードの表示、GPS を利用した移動軌跡を GoogleMap 上に表示する機能などがあります。 各種データのログを csv 形式のファイルとしてメールで送信することも可能だそうです(まだ試してないので詳細は不明)。 詳しい使い方は http://torque-bhp.com にあると思います(未確認)。
何故だかわからないのですが、HT-03A の設定画面から Bluetooth の接続を試みても、アダプターを認識しているのにも関わらずペアリングが出来ませんでした。 しかし、"Torque"アプリから接続要求するとと、すんなり繋がって情報が読み込めるようになりました。 因みに、ペアリングのための PIN コードは "0000" で OK。 端末側からは "CAN OBDII" という名称で認識されています。
写真は実際に各種情報をとっている画面ですが、"Acceleration(加速)"、"Rev Counter(回転計)"、"Throttle Position(スロットル位置)"、"Speed(速度)"、"Vacuum Gauge(真空計)"、"Engine Coolant Temperature(水温計)"が表示されています。 その他に、"Engine Load(エンジン負荷)"、"Adaptor Voltage(電圧)"、"Timing Advance(点火進角)"、"Intake Manifold  Pressure(インマニ圧)"等々がとれているようです。
このアプリでは他にも、"Horsepower(馬力)"、"Torque(トルク)"、"Catalyst Temperature(触媒温度)"、"Transmission Temperature(ミッション温度)"などの項目がありますが、ルーテシアRSとの組み合わせでは取れていないようです。
オモチャとしてはまあまあ満足できるレベルだと思います。 まだ使い始めたばかりですので、勘違いしていることもあるかもしれませんが、もう少し使い込んでみようと思います。 使い道として何かアイデアのある方は教えてください(笑)。

蛇足ですが、Garmin の PND に ecoRoute HD というソフトをインストールすると左の絵のように各種情報を Bluetooth 経由で表示させることが出来るのですが、私が使っている日本仕様の nuvi1360 にはインストールすることが出来ず、使えないみたいです(泣)。