OBD (On-board diagnostics) とは車載式故障診断システムのことで、
センターコンソールのハザード・スイッチの右下辺りに、写真のような穴あきのカバーが有ります。 この穴に指を突っ込んで、押し下げるような感じでカバーを開けます。
するとこのような黄色いコネクターが現れます。 これが OBD-II のコネクターです。
コネクターに OBD-II Bluetooth スキャナーを装着するとこんな感じです。 かなり出っ張りますので、この状態でカバーを閉じることは出来ません。 何れにせよここは常時電源が来ているみたいなので、使用しないときは取り外しておいたほうが良さそうです。
本体にはLEDなど一切ついていませんので、ちゃんと繋がっているのかどうか不安になりますが、この状態で通電されており、Bluetooth 通信も可能です。 エンジンをかければ、各種センサーからの情報を読み取れる状態になります。
まずは付属の CD-ROM に入っている "VitalScan" というソフトを PC にインストールしたところ、ちゃんとデータを読み込むことができました。 読み取れるデータは車速、回転数、水温、吸気温度等々。 エラーコードの読み取りもできるようです。 しかし、PC を車載してデータのログをとるなんてことはあまり考えていないので、これはこれで使えることを確認しただけにとどめました。
次に Android 端末用のアプリ "Torque" を Android マーケットからダウンロードし、Docomo の HT-03A にインストールしました。 HT-03A は Android OS のバージョンが 1.6 ですが、特に問題なく動いています。 動作は非常に遅いのですが....(泣)。 "Torque" には無料版と有料版がありますが、無料版は情報量が少ないのと、画面下部に表示される広告バナーが鬱陶しいので、有料版を購入(386円)。 有料版では各種センサー情報やエラーコードの表示、GPS を利用した移動軌跡を GoogleMap 上に表示する機能などがあります。 各種データのログを csv 形式のファイルとしてメールで送信することも可能だそうです(まだ試してないので詳細は不明)。 詳しい使い方は http://torque-bhp.com にあると思います(未確認)。
写真は実際に各種情報をとっている画面ですが、"Acceleration(加速)"、"Rev Counter(回転計)"、"Throttle Position(スロットル位置)"、"Speed(速度)"、"Vacuum Gauge(真空計)"、"Engine Coolant Temperature(水温計)"が表示されています。 その他に、"Engine Load(エンジン負荷)"、"Adaptor Voltage(電圧)"、"Timing Advance(点火進角)"、"Intake Manifold Pressure(インマニ圧)"等々がとれているようです。
このアプリでは他にも、"Horsepower(馬力)"、"Torque(トルク)"、"Catalyst Temperature(触媒温度)"、"Transmission Temperature(ミッション温度)"などの項目がありますが、ルーテシアRSとの組み合わせでは取れていないようです。
オモチャとしてはまあまあ満足できるレベルだと思います。 まだ使い始めたばかりですので、勘違いしていることもあるかもしれませんが、もう少し使い込んでみようと思います。 使い道として何かアイデアのある方は教えてください(笑)。
蛇足ですが、Garmin の PND に ecoRoute HD というソフトをインストールすると左の絵のように各種情報を Bluetooth 経由で表示させることが出来るのですが、私が使っている日本仕様の nuvi1360 にはインストールすることが出来ず、使えないみたいです(泣)。