2010年10月2日土曜日

ルーテシア キーレス加工

ルーテシアRSには、2種類のキーと2つのリモコンが付いてきます。
フツーのキー

1つはフツーのキーでカングーなどと共通のようです。 もうひとつはキー部が折り畳んで収納できるジャックナイフ型。

どちらもキーレスエントリー用の開錠、施錠用のボタンが付いていますが、そのままでは機能しないようになっています。 日本の電波法上の問題で使えないのだそうです。


折畳みキー

そのかわりに、キーとは別にキーレス用のリモコンが付属します。 しかしこのリモコンが「使えない奴」なのです。 何が使えないかというと、とっても電波が弱く、車に近づいてダッシュボード方向に向けて操作しないと反応してくれないのです。 おまけに、標準で装備されてるはずのアンサーバック機能やルームランプと連動しません。




つかえないリモコン
カングーオーナーの間では、本来のキーを加工して本国仕様に戻すということが行われているようです。 「カングー+キーレス」などで検索すれば、すぐにいくつかのサイトが見つかります。 基本的に本来のキー内部の電極(電池との接点)が抜かれているだけで、基板はそのままのようです。 電極の抜かれ方もいろいろで、マイナス側だけ無いもの、プラス側だけ無いもの、プラス&マイナス両方が無いものなど様々のようです。



フツーのキーを開けた
早速、ルーテシアのフツーのキーを開けてみます。 このキーはマイナス側の端子がありません。 そこでカングーのキー加工について詳細な解説と写真がある「無気力工房」さんの方法をそっくりそのまま真似させていただきました。(完成写真無)






折畳みキー
次に折畳みキーを開けてみます。 こちらのキーの加工は参考になるサイトや画像が見つからなかったので、まずはじっくり観察します。 どうやらマイナス側の端子(基板側)が活きていて、プラス側の端子が抜かれています(右の写真は端子を加工後の写真)。 プラス側の端子はちょっと工夫が必要です。





+端子はアルミ板を加工
そこで参考にさせていただいたのは同じくカングーオーナーのサイト「東海総合技術研究所」さん。 基本的にここのサイトの写真と図面を参考にさせていただきましたが、若干、端子取付部の形状が異なりますので、厚紙を切って型紙を作成し、何度か微調整を行ないました。その後、真鍮板が手元になかったので、0.5mm 厚のアルミ板を切りだして端子を作成しました。 加工途中の画像がありませんが、ご自分で作業されようとしている方には参考になるかと、、、 因みに電池はCR2032です。



両方のキーの加工ができましたので、早速、動作確認を行ないました。
開錠ボタンでトランクを含む全てのドアのロックが解除、同時にハザードランプが一回点滅、ルームランプが点灯しました。 施錠ボタンで全てのドアがロックされ、同時にハザードランプが二回点滅、ルームランプが消灯します。
これらの動作は2種類どちらのキーを使っても同じです。 因みに、20-30m離れた場所からでも反応しています。 
これで「つかえないリモコン」とはおさらばです。

2 件のコメント:

  1. ブチといいます。写真を含め詳細にわたり解説して
    いただき、ありがとうございます。大変参考になりました。
    伝導体にフロッピーディスクのシャッターを加工、
    あとは両面テープで、なんとかリモコンを使えるように
    できました。

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  2. ブチさん、こんにちは。 参考にしてただけてなによりです。 うちにも不要になったフロッピーディスクが沢山ありますが、そういう再利用の仕方があったのですね。 参考にさせていただきます(笑)。

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