2010年12月29日水曜日

New Megane

眼鏡を新調しました。
新型メガーヌの話題と思って来られた方、紛らわしくてゴメンなさいm(_ _)m。 わざとです(笑)。

眼鏡フェチでもある私は、常時何本かの眼鏡を取っ換え引っ換えしながら使っていますが、最近はメタルフレームのものばかりだったので、気分転換にプラスチック製のモノを購入。
日本が世界に誇る眼鏡の産地 福井県鯖江市の眼鏡メーカー「マコト眼鏡」さんの L-1010 というモデル。
マコト眼鏡さんは「歩」というブランドを展開されていますが、今では珍しいセルロイドを使った手作りの眼鏡です。 NHKの「美の壺」でも紹介されていました。
現在一般に流通しているプラスチック素材の眼鏡はアセテート樹脂が主流ですが、昔はセルロイド製の眼鏡が多く作られていました。 セルロイドは硬くて加工が大変、しかも発火点が170℃と低く強燃性。 セルロイド加工工場での火災事故も多かったそうです。 現在ではプラスチック製眼鏡フレームの1%程度のシェアしかないそうです。
それでもマコト眼鏡さんがセルロイドにこだわるのは、その硬さと深い光沢にあるといいます。 硬さは丈夫さにも繋がりますが、このフレームのように非常に薄く加工することが可能です。 アセテート樹脂でこの厚みに加工するとすぐに折れてしまうとのこと。 光沢に関してはマコト眼鏡さんやNHKのサイトを見ていただくのがいいと思いますが、一言で言うと「深みのある光沢」といったところでしょうか。
職人さんが一本一本丁寧に磨き上げたフレームを手に取ると、単なる工業製品を超えた「作品」を手にした気持ちになります。 例えて言うなら作家物の陶磁器を手にしたときと似た様な感覚でしょうか。
非常に丁寧な作りでかつ掛け心地も抜群のこの眼鏡、フレーム単体の価格は3万円以下です! 高いか安いかはそれぞれの価値観にもよると思いますが、私は「バーゲンプライス」だと思います。 職人さん一人ひとりが丹誠込めて磨き上げた一品、もう少し高くてもいいと思いますが、中国製の低価格品などとの競合もあり、この価格にせざるを得ないという事情もあるのでしょう。 しようがないことかもしれませんが、日本で職人の地位が向上せず、それ故に後継者が育たないという現実を考えると少し寂しい気持ちになってしまいます。

今回この眼鏡を購入するにあたり、取扱店がわからなかったので、マコト眼鏡さんにメールで問い合わせたところ、三田市にあるグラスフィッターササダさんをご紹介いただきました。 家から車で1時間弱かかるので決して近いとは言えませんが、非常に親切で丁寧な対応をしていただきました。 はじめにお店に伺った際にはこのモデル自体が店頭になかったのですが、すぐに取り寄せしていただけました。
因みにカラーは 6273 という色番号。 オレンジとグレーが重なったような色合いで、柔らかな印象です。 オーソドックスなウエリントンタイプですので黒にするという選択肢もあったのですが、最近は伊達でそういうメガネを掛けている人達もいて、何となく一緒にされるのがイヤでこの色にしました。
とても軽量で掛け心地も抜群! たぶんリピーターになると思います(笑)。

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